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2007-06-02

友人がレッスルリプレイSS送ってくれました

昨日の続きで応援バナーと控え室アンコールについて語ろうと思ってましたが、友人からプレゼントが届いたので急遽予定変更。
 
身内にレッスルを布教しまくったところ見事にハマッてくれた子でして。前から、自分もリプレイSS書いてみたいと言ってたんですが、ようやく第1話を完成させたそうで、うちに送ってくれました。(自分のブログでは特にレッスル語りはしてないので、こちらに掲載希望だとのこと)
 
 
本人からのコメントは以下の通りです。
 
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柴田大志です。小説を書いた事がほとんどない人間ですが、進呈させていただきました。
話の内容としては「1年目4月に初期メンバー3人(ミミさん&氷室&藤原)がジムを初めて訪れた所」です。ミミさんの一人称にしてみたのです が、心理描写の表現が今一ついいものが浮かばず、これだけの話でえらく時間がかかってしまいました。しかも書き始めるとそこから新しいネタが浮かんでき て、それも盛り込んでいこうとすると難しい…。
もしお気に入りいただけたようでしたら、時間はかかるでしょうが他の場面の話も作っていきたいと思います。1つSS完成させたら、レッスル補完熱が急上昇してきました(笑)。
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ではでは、本文は「続きを読む」からご覧くださいませ。

 
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「うわーあ、ここを私達、自由に使っていいんですよねッ!?」

 ジムに入るなり、甲高い歓声を上げたのは藤原さんだった。
「ここでヒーローならではの秘密特訓をして、いずれは悪の組織を…ッ!くうぅ~、燃えてきたぁ~~~ッ!!」
「…リングがなくてもそんなキャラか、お前は。まあ自由に使っていいというのはその通りだが。他の2人も見て回ってくれ。で、足りない練習器具なんかがあったら言ってくれ。要望があったら今から何とかしてみるよ。…予算の範囲内でならな」
 社長の呼びかけで我に返ったが、私は今の許可が下りないうちから無意識の内にジムを見て回っていた。失礼ながらあまり広くはないが、一通りの練習機材が揃っている。リングは当然の事、マット、ダンベル、プレスマシン、ランニングマシン…これなら練習には困らなくてすみそうだ。これだけの設備を無料で自由に使えるというのは、団体所属選手の大きな利点の1つ。だから、私も内心では飛び跳ねたい気分だった。秤にかけて比べる事はできないけれど、藤原さんとどちらが高揚しているんだろうとも思ってしまう。
「なあ吉原、経験者から見たご意見・ご要望は何かないかな?」
「しばらくはこれで十分だと思いますよ。5~6人くらいまでならこの広さでも足りるでしょうから」
「そうか。じゃあしばらくはこれだけでいけるかな」
 社長の質問に答えながら、目に留まった物を適当に触ったり軽く動かしたりしてみたが、そのどれも見たままの印象通りの感覚で扱える。問題はなさそうだ。つい無意識に笑顔が浮かんでしまう。

「………きゅ、きゅぅうぅ~~~………」
 突然、うめき声が聞こえてきた。見ると…ッ!藤原さん、何やってるの!?
「大丈夫ですか!?藤原さん」
「ふえぇぇ…来るべき決戦の日は近いとはりきりすぎてしまいました。さすがに重すぎました…」
 先ほどは描写をしている余裕がなかったので改めて解説しておくと、藤原さんがバーベルの下敷きになって足をばたつかせていたのだ。慌ててそれを持ち上げる。そのバーベルには二重三重におもりが上乗せされており、とても初心者に扱えるものではなくなっていた。
「どっこいしょっと…やる気が旺盛なのは結構ですけど、無茶は禁物ですよ」
「…ぜぇぜぇ。どうもすいません…でもミミさん、今のを持ち上げちゃうなんて、すごい腕力ですねッ!師匠と呼ばせて下さいッ!!」
「いえいえ、ウエイトリフティングは全身で持ち上げるものなんですよ。腕力だけではダメなんです。でも、これからは今みたいな事がないように、ちゃんと付き添いを置いてから始めるようにしないとダメですよ」
 …そう藤原さんを諭しているうちに、1つ実感がわいた。

 自分は先輩なんだという事。

 これまでは自分以外の事はほとんど視界に入らず、ただがむしゃらに戦っていただけだった。戦って、戦って、戦って…それで精一杯で、他の誰かに気を遣えるような余裕はまるでなかった。
 そんな昔の自分が目の前の少女に重なる。
 そして、そんな少女を指導する自分…


 これからのレスラー人生は、これまでのレスラー人生とはまるで違ったものになっていくんだろう。


「…あら?氷室さんは何をやっているの?」
 ふと我に返ると、今度は藤原さんの向こう、ジムの隅の方で身体を動かしている女の子・氷室さんの姿が視界に入った。
「体操…」
 身体を動かし続けながら、ぽつりとつぶやく彼女。
「…誰も練習を開始させたつもりはないんだが…もうすぐ日が暮れるぞ」
 社長が呆れた表情でつぶやく。
「練習…しないの?」
 どうやら氷室さんは、一人でウエイトを始めた藤原さんを見て、練習開始と早合点してしまっていた様子だった。
「ダメですよ社長!善は急げ!先手必勝!やると決めたら即実行ですよッ!!」
「…急いては事を仕損じる、慌てる乞食はもらいが少ない、ともいうけどな」
「まあいいじゃないですか、社長。せっかくやる気が出てるんですから、今から軽くでもトレーニングといきましょうよ」
 正直な所、私も身体を動かしたくなってきていた。新人の女の子2人を見て、あの頃の感覚が少しずつ蘇ってきたような感じがしてきたのだ。
「分かった分かった。じゃあ今から1時間だけな。その間に俺は晩飯買って来るよ」
 苦笑いを浮かべながら、上着の袖に腕を通し始める社長。その仕草を見ても、高揚感が先走ってあまり申し訳なさを感じなかった事が、私には申し訳なく思えてしまった。
「社長。予算の都合上、今日の夕食費は全員合計で3000円以内に抑えるようにして下さい」
「え…井上さんさぁ、あの3人と俺、4人で3000円…?」
「いえ、私も含めて5人です」
「ええ…マジで?」
「はい」
「えええ…井上さんのポケットマネーからちょいと救いの手、なんて事は?」
「残念ですが、ありません」
「ええええ…コンビニ弁当で何とかするしかないか…」

 かくして、私達はプロレスラーとしての本格的な第一歩を踏んだ事となった。
 レトルトの弁当でも、ジムの中央に全員で輪になって食べていると、とても暖かい気持ちになる。自分はひとりじゃない、団体に所属しているんだ、と改めて思える。


 さあ、これから私にはどのような道が待っているんだろう?
 これまでとは違った新しい舞台を用意してくれたみんなへの感謝の気持ちと、その舞台への期待感で胸がいっぱいになっている自分を実感するのだった。

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以上です。
(輪になってコンビニ弁当食べるシーンが好きだなー♪ でも柴田くん、「レトルトの弁当」って何?)
 
 
 
P.S.WEB拍手押してくださった方々&コメント下さった方々、ありがとうございました。すみませんが、コメントお礼は次回にさせていただきますね。

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